エックスモバイルとは、2013年に創業した格安SIM(MVNO)事業者です。
東京都港区赤坂に本社を置き、最近では氷川きよしさんのCMや、プロサッカーJ1のサガン鳥栖のスポンサーに就任するなど、積極的な広告活動もあり、エックスモバイルを目にする機会もおおくなってきました。
右肩上がりに成長を続けるエックスモバイルの最大の特徴は、格安SIM事業者でありながら全国200店舗でのサポートが受けられること、エックスモバイル独自のスマートフォン、スマートwifi xm-sw1が無料ということです。
この2つの特徴から、エックスモバイルは特にはじめてスマホを利用するシニア層にも向いていることから、本項ではその理由について解説させて頂きます。
はじめに
エックスモバイルの料金プラン
エックスモバイルの料金コースは「スマートWiFiプラン」と「シンプラン」の2種類ありますが、今回は独自のスマートフォンが無料で契約できるスマートWiFiプランをメインに解説いたします。
スマートWiFiの料金プランは、5GB・20GB・50GBの3種類です。通話はdocomo回線、通信はau回線のため、通話品質もよくauと同じサービスエリアで通話もインターネットも日本中どこでも利用できます。
エックスモバイルのスマートWiFi料金プラン
料金プラン | 5GB | 20GB | 50GB |
---|---|---|---|
月額料金 | 2.728円 (税込) | 3.278円 (税込) | 5.478円 (税込) |
通話料金 | 1回5分の通話かけ放題 5分超えた場合は30秒につき22円加算 | ||
かけ放題フル | 1.650円/月額 (税込) 必要な場合のみ加入 | ||
本体代金 | 0円 | ||
契約事務手数料 | 0円 | ||
解約手数料 | 24ヶ月以内に解約もしくは他社へ転出した場合 21,780(税込)の違約金がかかります |
注目ポイントは
多機能なスマホが無料
エックスモバイルのいちばんの魅力は、契約事務手数料やスマートフォン本体も無料で契約時に一切費用が発生しないところです。
\このスマホセットが無料/
無料で契約できるのはスマートwifi xm-sw1という機種で、スマートフォンとポケットWiFiがひとつになったエックスモバイル独自のモバイルWifiです。
スマホ本体は無料とは思えないくらいの高級感のあるお洒落な箱にはいっており、シンプルでおしゃれなデザインで、多機能ながら本体重量130gと非常に軽く持ちやすいのも特徴のひとつ。
なにより、本体価格43.780円(税込)のスマートフォンが0円で契約できるという点がコスト面では非常にお得です。
その代わり、2年間の契約縛りがあり、2年以内に解約や他社へ移行した場合は21,780円(税込)の解約違約金が発生するところだけが注意点となります。
エックスモバイルの通信速度は
ふつうに使える速さ
ネットニュースの閲覧や動画の視聴は下りの回線速度を必要とし、写真の投稿やメール送信などは、上りの回線速度が大切となります。
エックスモバイルの通信回線速度は上りの回線速度が特に遅く、メールやLINEの送信は問題ありませんが、写真の投稿には時間がかかる可能性があります。
下りの回線速度に関しては、3Mbps以上あれば、速度を必要とする動画も視聴することができる速度といわれていますが、筆者の環境の場合は、下りの回線速度は平均しても3Mbps以上の速度を維持していることがおおいです。
エックスモバイルのスマートフォンxm-sw1で回線速度を計測した結果
計測日 2022.3.28 | 平日 朝 | 平日 昼間 | 平日 夕方 | 平日 夜 |
---|---|---|---|---|
下り回線速度 | 5.27Mbps | 3.17Mbps | 7.20Mbps | 6.64Mbps |
上り回線速度 | 0.23Mbps | 1.65Mbps | 1.67Mbps | 1.04Mbps |
ネットでできること・不向きなこと | ||||
ネットニュース | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
LINEやビデオ通話 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
動画視聴 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
動画の送信 | △ | △ | △ | △ |
写真の閲覧 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
写真の送信 | △ | △ | △ | △ |
平日の朝
AM7:50頃の回線速度
平日の昼間
PM12:30頃の回線速度
平日の夕方
PM17:30頃の回線速度
平日の夜間
PM12:30頃の回線速度
あくまで、筆者が住む田舎の通信速度の実測値となるため、都心なら上記より速くなる可能性もありますし、環境によっては遅くなる可能性もあります。
ひとつ言えることは、どの時間帯もアップロード(上り)の回線速度が遅いため、写真や動画など容量のおおきいファイルの投稿や送信などには弱いということが感じられます。
エックスモバイルの
スマートwifiのデメリット
エックスモバイルのスマートwifiプランのデメリットについて、xm-sw1端末と料金プランの両方の視点から、改善して欲しい点やシニアスマホとして残念に感じたことが以下です。
スマートwifi xm-sw1の
デメリット
- カメラ画質が悪い
- 上りの回線速度が遅い
スマートwifi 料金プランの
デメリット
- 5GBプランの月額料金が高い
- 2年間の契約期間の縛りがある
カメラ画質はスマホとして普通の画質ですがPCなどの大画面でみると、荒さが目立ちますし、回線速度は特に上りの速度が遅いことが気になります。
そのため、写真好きな方や外出先でも画像をアップロードしたり、SNSやブログの投稿や更新をする方には不向きです。
料金プランに関しては、5万円近くする本体が無料のため、2年縛りは仕方がないものの、5GBプランの月額料金が、他社と比べて高いことが特に残念なところです。
- もう少し月額料金が安いほうがいい
- 殆ど通話しか利用しない
- もっと高機能なスマホがいい…
という方は、以下のシニア向けスマホの選びかたのページも併せてご確認ください。
デメリットから考える
エックスモバイルが向いていない人
画質がきれいな写真を撮りたい方
カメラ画質がそこまでよくないという点から、写真を撮ることが趣味というシニア層の方や、テレビやパソコンで見ても画質が鮮やかでキレイな写真が撮りたい方には不向きです。
頻繁に楽しみたい方
回線速度は地域や周辺環境によっておおきく差があるため、ひとりの利用者の感想として参考にしてください。
動画の視聴は下り回線速度が3Mbps以上のあればストレスなく視聴ができます。筆者の田舎の環境で、エックスモバイルを利用した結果、昼間の混雑時は3Mbps以下になることもあります。
筆者の環境は、auはエリア内(4G)で、docomoやau、Softbankも、通常エリアより回線速度が遅いエリアとなります。 このような環境でエックスモバイルの回線を使って動画やゲームをするには不向きな可能性があります。
殆ど利用しない方
端末代金が無料とはいえ、インターネットを殆ど利用しない方には5GBプランでも他社と比べて、月額料金が2倍以上も高いというのは一番のデメリットに感じます。
インターネットを殆ど利用しないシニア層の方は、トーンモバイルなども含めて検討したほうが毎月コスパよく、快適に利用できる可能性があります。
向いていないかも知れません…
エックスモバイルで、一眼レフのようなこだわりのある写真を撮りたいとか、通信速度を必要とするゲームや動画視聴をスマホの回線で楽しみたいという方は、満足できない可能性があるため、一度よく検討することをおすすめします。
スマートwifi xm-sw1が
シニア用として最適な2つの機能
スマートwifi xm-sw1の機能面で、特にシニア向けに活躍するのが「らくらくモード」と「標準モード」の切り替え機能と、自宅にWifiがないシニア層にはポケットWifi機能も重宝する機能となると思います。
らくらくモードのホーム画面
標準モードのホーム画面
らくらくモードで
はじめてのスマホ操作も簡単!
らくらくモードとは、ワンタッチダイヤルや、必要なアプリだけをホーム画面の表示。はじめてスマホを使うシニアやお子さまも、操作の迷いもなく、視力の衰えた高齢者でも見やすく操作もしやすい仕様となっています。
ガラケーのシンプルな操作に慣れているシニア層の場合、最初から通常のスマートフォンにすると、機能が多すぎて電話を使うことさえ、怖くなってしまいがちです。
はじめてのスマートフォンを使うシニア層には、らくらくモードで基本操作に慣れたあとに、標準モードに移行することで、通常のスマートフォンでも難なく使いこなすことができます。
ポケットWifiで
タブレットやパソコンも使える
自宅にネット回線がないシニア層の方も、スマートwifi xm-sw1のポケットWifi機能を使えば、パソコンやタブレットでZOOMなどオンライン通話や、インターネットを楽しむことができます。
また、お盆や年末年始などに家族や孫が遊びにきた場合も、子供や孫のスマートフォンにWiFiとして利用させてあげることもでき、アニメや映画も視聴することができます。
シニア向けとして
ココの操作が分かりづらかった
実際にエックスモバイルのスマートフォンを利用してみて、シニア向けとして操作が分かりづらいと感じたことが以下の2つです。
恐らく、らくらくモードやWiFiモードをはじめて使う方は、同じように操作がわかりづらく元に戻せない可能性もあるため、念のためページを保存しておくことをおすすめします。
一般モードに切り替える
らくらくモードからAndroid標準のホーム画面に戻す場合は以下の手順で戻すことが可能です。
↓
らくらくモード終了ボタンを押すと
通常モードへ切り替えることができます。
ホーム画面に切り替える
WiFiモードからホーム画面の戻り方は以下の手順どおりとなります。
メニューを押す
↓
スマホモードに変更を押す
↓
変更を押すと
ホーム画面に切り替えることができます
シニア向けスマホとしての
サービス面のメリットは2つ
エックスモバイルはサービス面や、アフターサービスも充実しており、初めてスマホを使うシニア層にも安心して利用できるのもメリットのひとつです。
エックスモバイルは、全国200店舗でアフターフォローが受けられるという点は、想定外のトラブルなどが起こった場合も安心できるポイントとなります。
1回5分の通話かけ放題が
基本料金内に込み
スマートwifi の場合、全プランに1回5分の通話かけ放題が無料というのもメリットとなります。
専用アプリではなく、docomo回線のクリアな音声で通話ができるVoLTEに対応しているため、通話品質が気になる高齢者の方でも、時間も品質も安心して、電話を利用することが可能です。
全国200店舗のアフターサービス
が受けることができる
エックスモバイルは北海道から沖縄まで、全国200店舗以上に販売店や代理店が存在しており、契約はもちろん購入後のアフターサービスもお近くの店舗で受けることが可能です。
オンライン契約の場合でも、故障やトラブルがあった場合に店舗での対応が可能となります。
エックスモバイルは
シニア用のはじめてのスマホに最適
エックスモバイルの特徴は、契約代金を一切かからずシニア向けにも変身できるスマートフォンが持てるということです。
料金プランに関しては20GBがおすすめで、回線速度に関してもインターネットで、ニュースやレシピの閲覧や、YouTube動画程度なら、快適に楽しむことができます。
1回5分以内の通話なら、何回でもかけ放題で通話品質も、クリアで高齢者にも聞こえやすい音質で安心できます。以上のことからも、はじめてスマートフォンを使うシニア層の方にも、練習台としては最適な機種。
スマートフォンの操作に慣れてきたら、通常モードに切り替えて使うことで、周囲に迷惑をかけずに自然と普通のスマートフォンも使いこなすことも可能です。
\ つまりエックスモバイルはこういうこと /