本記事では、ドコモのhome5G(HR01/HR02)を、mineo(マイネオ)の「マイそくプレミアムプラン(月額2,200円)」で固定回線化できるのかどうかを、実際に使って検証しました。
結論として、home5Gにマイネオ回線を設定すれば、スマートフォンやパソコンでのネット利用は、固定回線のように問題なく使えます。
YouTubeやNetflixなどの動画も、スマホやPCでの一般的な視聴であれば、特にストレスを感じることなく再生できました。大画面テレビでの超高画質再生など、一部の使い方を除けば、多くの方にとって十分実用的だと感じています。
特に、以下のような使い方をされる方にとっては、コスパの良い固定回線になります。
- ひとり暮らしで通信費を抑えたい方
- マンションや集合住宅のネット回線が時間帯によって遅くなる方
- 動画視聴やSNS、ネット検索が主な用途の方
- 平日昼(12〜13時)は自宅でネットを使わない方(通勤中や職場にいるなど)
- オンラインゲームや高画質なビデオ会議を頻繁に使わない方
この記事では、「なぜひとり暮らしに向いているのか」という理由を含め、はじめての方でも迷わず設定できるよう、mineoの契約時の注意点やhome5Gへの設定手順を、画像つきでわかりやすく解説しています。
また、固定回線としてどこまで使えるのか、どんな点で不便を感じるかについても、実際に使った感想とあわせて紹介しています。
mineoを使ったhome 5G固定回線化の全体像(メリットとデメリット)
まずは、home 5G(HR01/HR02)をmineo(マイそくプレミアムプラン)で利用する場合の、メリットとデメリットを整理しておきます。
ページの後半に、実際の使用感をもとに「できること・できないこと」もレビュー形式で紹介していますので、固定回線として本当に使えるのか気になる方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
メリット(良い点)
- 月額2,200円で使い放題というコスパ
- YouTube・Netflixなど動画も問題なく視聴できる
- ドコモ回線が選べるのでhome5Gとの相性がいい
デメリット(注意点)
- 平日12時~13時は速度制限がある
- 3日で10GB超過した場合は翌日速度制限がかかる
- Zoomやゲームの対戦など、リアルタイムのやりとりが必要な通信には不向き
home5Gをマイネオ回線で利用する最大のメリットは、YouTubeなどの動画もフリーズすることなく、快適に利用できる速度が出る点です。それが月額2,200円で「使い放題」という点は、固定回線としてかなりコスパが高い方法です。
一方で注意点は、平日の昼(12時〜13時)は速度制限がかかること、そして3日で10GBを超過すると、翌日は終日速度制限になることです。
この「3日で10GB制限」は、複数人で使うとすぐに超えてしまう可能性があるため、この方法が向いているのは「ひとり暮らし」で、オンラインゲームやビデオ会議をあまり使わない方だと感じました。
※マイネオの速度制限が気になる方
下記↓の「制限なしで利用できる楽天モバイルとの組み合わせ」も参考にしてください。

【事前準備】home5Gとマイネオをこれから契約する方へ
home5Gでマイネオ回線を快適に使うために、本体の入手方法やエリア確認、契約時の注意点など、画像をいれながらわかりやすいように解説しております。
事前に確認しておけば、機器をさわるのが苦手な方でも失敗なく、設定することができると思いますが、ご不明な点などございましたら、こちらのお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
まずは、home5Gをマイネオ回線での固定回線化を検討している方は、まずは下記の3つの準備項目をご確認ください。
※すでに端末とSIMをお持ちの方は、
この章をスキップして「マイネオ回線を設定する前にやること」へお進みいただいても大丈夫です。
準備1.home5G(HR01/HR02)の違いとお得な入手方法

ドコモhome5Gを今から手配する予定の方は、メルカリなどのフリマを利用すれば、5,000円~8,000円程度で比較的安く購入できます。
こちらをタップしてhome5Gの選び方とメルカリの販売相場を見る
下記の比較表のとおり、ドコモのhome5Gには「HR01」と「HR02」の2機種があり、HR02の方が後継機で内蔵アンテナが多く、通信がより安定しやすい上位モデルです。
ただし、mineoの「マイそくプレミアム」プランは通信速度が最大5Mbpsに制限されているため、「HR01」「HR02」のどちらの機種を使っても速度の体感差はほとんどありません。(実際に検証済)
コスパを重視するならHR01で十分ですが、少しでも通信の安定性を求める方はHR02を選ぶという判断もあります。価格とのバランスを見ながら、自分に合った方を選んでみてください。
home5G HR01とHR02のスペック比較
「マイそくプレミアム」プランで使う前提であれば通信速度の上限(最大5Mbps)があるため、HR01で十分という結論になりますが、HR02の価格が近ければそちらを選んでも問題ありません。
性能/中古価格の比較 | ![]() HR01 | ![]() HR02 |
メルカリ相場 | 約4,000~7,000円 | 約8,000~13,000円 |
公式同時接続台数(理論値) | 最大64台(Wi-Fi 5) | 最大128台(Wi-Fi 6) |
現実的な同時接続台数 | 約10~15台 | 約15~20台 |
最大通信速度 | Wi-Fi 5: 最大867Mbps | Wi-Fi 6: 最大4,804Mbps |
接続の安定性 | 標準的 (個人・家庭利用向け) | 安定性の向上 アンテナ性能向上、安定した接続 |
おすすめ用途 | 個人利用や5名以下のご家庭で利用 | 商業施設や多台数の同時利用 |
準備2.マイネオ契約の前に回線エリアを確認する

マイネオはドコモ・au・ソフトバンクの3回線から選べますが、home5Gはもともとドコモが提供している端末のため、基本的には「Dプラン(ドコモ回線)」との相性が最も良好です。
【エリア確認リンク】各キャリアで自宅が圏内かチェックする
まずは、下記のサービスエリアマップを使って、home5Gを利用する予定の場所がどのキャリアに対応しているかを確認しておきましょう。
マイネオ対応回線 | ![]() ドコモ | ![]() au | ![]() Softbank | |
---|---|---|---|---|
サービスエリア 確認リンク | ドコモ公式 エリアマップ | au公式 エリアマップ | ソフトバンク公式 エリアマップ | |
home5Gとの相性 (対応バンド数) | 8/8対応 すべて対応 | 4/8対応 5G非対応 | 4/8対応 5G非対応 | |
対応バンド 5G回線 | n1/n28/n78/n79/n257 | n3/n28/n40/n41/n77/n257 | n3/n28/n77/n257 | |
対応バンド 4G回線 | B1/B3/B19/B21/B28/B42 | B1/B3/B11/B18/B26/B28/B41/B42 | B1/B3/B8/B11/B28/B42 | |
![]() home5G 対応バンド | 5G回線 | n78/n79 | ||
4G回線 | B1/B3/B19/B21/B28/B42 |
バンド数参照元:ドコモ公式対応周波数一覧表(参照)/au公式対応周波数一覧表(参照)/Softbank公式対応周波数一覧表(参照)
もし3キャリアすべてが使える地域であれば、ドコモ回線(Dプラン)を優先するのがおすすめです。
その理由は、上記の調査結果のとおり、home5Gは4G・5Gあわせて8つの主要バンドに対応しており、すべてのバンドに対応しているのはドコモ回線だけだからです。
一方、au・ソフトバンクは4バンドのみに対応しており、エリアや建物の環境によっては通信が不安定になる場合があります。
準備3.マイネオでSIMカード契約と申し込み時の注意点

マイネオは細かな使い方に合わせて選べる格安回線ですが、申し込み時の選択肢がやや多めです。そのため、初めての方は「どれを選べばいいのか分かりにくい」と感じることもあるかもしれません。
使い放題プランやSIMの種類などを間違えないように、特に以下の3点に注意してください。
- SIMの種類はeSIMではなくSIMカードを選択すること
home5GはSIMカードしか利用できないため必ずSIMカードを選択してください - eoIDとパスワードを忘れずにメモをしておくこと
eoIDはSIMカードとは別で遅れて配送されます。そのためアプリログイン時などに利用するため、すぐに利用するためにも契約時に入力したeoIDとパスワードは忘れずにメモをしておきましょう。 - 無料の5G通信オプションに申し込むこと
home5Gはドコモの5G対応バンド(n78/n79)に対応しているため、5Gオプションをつけておくことで、エリアによってはより快適に使える環境が整います。
また、不安な方は、下記をポチッと開いて画像解説も参考にしていただくと安心です。
こちらをタップして「申し込み時の注意点を画像で確認」する
筆者の場合、利用エリアがドコモ回線エリアも該当すること、 home 5G 端末との相性を考慮し、mineoはドコモ回線のDプランで、最大5Mbpsで使い放題の「マイそくプレミアム」を契約して運用しています。

① SIMカードを選択
※SIMカードでないとhome5Gで利用できないため。
② Dプランと5G通信オプションを選択
Aプラン=au・Dプラン=ドコモ・Sプラン=ソフトバンクです。筆者の住んでいる地域では、3キャリアすべてで通信可能でしたが、home5Gとの相性を考えてDプラン(ドコモ回線)を選びました。
5G通信オプションを申し込んでおくことで、4Gエリアに加えて5Gエリアも無料で利用できるようになります。
前途したように、マイそくプランでは速度の上限があるため通信速度自体は変わりませんが、home5Gはドコモの5Gバンド(n78/n79)に対応しているため、安定した通信が期待できます。そのため、5Gオプションは申し込み時にチェックしておくことをおすすめします。
③ デュアルタイプを選択
シングルタイプは音声通話ができないSIMです。マイそくプランの場合はどちらを選択しても、追加費用や月額料金はかかりません。そのため、いざという時にスマホにいれて通話もできるデュアルタイプを選択。

⑥ マイそくプレミアムを選択
マイネオの使い放題で回線速度がいちばん速いプランです。
⑦ オプションは申し込まないを選択
オプションは基本必要ありません。
⑧ eoIDとパスワードは登録時にメモしておく
eoIDは、株式会社オプテージが提供する各種サービス(mineoやeo光など)を利用するためのIDです。
過去にeo光などを利用したことがある方は、そのときのIDをそのまま使うことも可能です。
新規で登録する場合は、IDとパスワードを忘れずに控えておくのがおすすめです。アプリやマイページのログインが必要になるため、登録時点でメモしておくと安心です。
※記事で解説している使い放題の「マイそくプレミアムプラン」は、こちらのマイネオの公式サイトから申し込みが可能です。
【設定の前に!】home5G(HR01/02)にマイネオ回線を設定する前にやること
- home5G(HR01/HR02)をメルカリなどで中古で購入された方
- マイネオを他社からのMNP(番号そのまま)で契約された方
上記のいずれかに当てはまる方は、設定中につまづいたり、通信できないといったトラブルを避けるために、APN設定に入る前に事前準備を済ませておきましょう。
1.【中古で購入された方】home5G(HR01/HR02)の初期化(オールリセット)をする
対象者:home5Gを中古で購入された方
※新品を購入された方は初期化は必要ありません。
home5G(HR01/HR02)をメルカリなどを通して中古で購入された方は、前オーナーが変更した設定情報やパスワードがそのまま残っている可能性があります。
そのままだと「通信がつながらない」「APN設定画面にログインできない」など、設定がうまくできない原因となるため、工場出荷前の状態に戻すためにオールリセットをしておくことをおすすめします。


- ボタンが穴の奥にあるため、先が短いものでは届かないことがあります。
- 細めで長さのあるものを使い、「カチッ」と軽く押した感覚があれば、そのまま押し続けてください。
- home5G本体のランプが一度すべて点灯して、消灯するまで、およそ10秒以上押し続ける必要があります。
2.【マイネオにMNP契約された方】回線切り替え手続きを行う
mineo(マイネオ)に電話番号を引き継いで、MNP契約した方は回線切り替えが必要になります。新規で契約された方は該当しませんので、そのまま設定手順にはいっていただいてかまいません。

回線切り替え手続きは、SIMカードに同梱されている「mineoご利用ガイド」2ページ目の回線手続きを行うに沿っておこなってください。なお、回線切り替えには受付時間9時~21時となります。
【APN設定手順】 ドコモhome5GにマイネオのSIM設定方法と手順
ここからは、マイネオのSIMカードをドコモhome5Gで使えるようにするための設定手順を解説します。
画像はHR02を使用していますが、HR01でも手順は同じです。全5ステップで、初心者の方でも簡単に設定できます。
home5GにマイネオのSIMをセットする

マイネオのSIMカードは製造番号などが印字されています。その印字面を上向きにして差し込みます。
SIMを差してhome5Gが設定可能な状態まで待つ

マイネオのSIMを差し込んだ後、home5Gが設定可能な状態(上の4つのランプ点灯)になるまで、1分~2分程度かかります。
スマートフォン等でhome5GのWiFiへ接続する
QRコードが読み取れる方は、home5Gの底面の右側にある初回接続WiFi接続用のQRコードを読み込んで接続すると確実です。

QRコードが利用できない方はスマートフォンやPC等で手動で接続してください

home 5Gの電源を入れると「HR」からはじまる2つのWi-Fiが飛んでいると思います。
- 語尾が「AC」=速度は速いが障害物に弱い5GHz
- 語尾が「AB」=障害物に強く遠くまで届く2.4GHz
HR02の場合は初期設定時はどちらを選んでも設定できます。ただし、HR01の場合は初期設定時は本体底面にある2.4GHzのネットワーク名に接続してください。
ご利用時は、ルーターの近くで利用するなら「AC」離れた場所で利用する場合は「AB」と場所や距離によって選択するとより快適に利用が可能です。
home5G詳細設定画面でマイネオのAPN設定をする

画面が真っ白になり詳細画面に接続できません。と表示される場合は下記を確認。
- home5Gの回線に接続されていない(携帯回線もしくは他のWiFiにつながっている)
- HR01で5GHzのネットワーク名に接続している(HR01は2.4GHzのネットワーク名に接続する)
他のWiFiで自動接続がオンに設定されている場合はオフにしてhome5GのWiFiに接続する。
携帯回線に接続される場合は携帯回線をオフにしてhome5GのWiFiに接続してください。
画面が真っ白になり詳細画面に接続できません。と表示される場合は下記を確認。
- オールリセットがうまくできていない
メルカリなどで購入した場合は前オーナーのパスワードが残っている可能性があります。再度オールリセットを試してください。 - パスワードの入力間違え
底面には「初回ログインパスワード」と「パスワード」2種類のパスワードが記載されております。詳細設定画面の初期パスワードは「初回ログインパスワード」の項目に記載されているパスワードを入力してください。


【コピペでOK】home5Gでmineo(マイネオ)を使うためのAPN設定
マイネオのAPN設定は、SIMカードに同梱されている「mineoご利用ガイド(4ページ)」にも記載されています。
下記では、その内容をhome5Gの設定画面に合わせて、入力しやすいよう整理しています。
表の内容はそのままコピー&ペーストで使えます。
ただし、回線タイプ(ドコモ/au/ソフトバンク)によってAPN名が異なりますので、入力ミスにはご注意ください。
↓契約した回線プランにあわせてタブを切り替えてご確認ください
設定項目名 | 入力・選択する内容 |
---|---|
プロファイル名 | mineo (管理しやすい名前でOK) |
APN名 | mineo-d.jp |
ユーザー名 | mineo@k-opti.com |
パスワード | mineo |
認証方式 | 「CHAP」を選択 |
IPタイプ | 「IPv4/IPv6」を選択 |
IPタイプ(ローミング) | 「IPv4/IPv6」を選択 |

【リアル検証】home5G×マイそくプレミアムはどのくらい使えるか
mineoの「マイそくプレミアム」で契約したSIMカードをhome 5G(HR02)に挿し込み、最大5Mbpsという通信速度が、日常生活でどの程度使えるのかを検証しました。
結論として、オンラインゲーム対戦を除けば、スマートフォンで行うほとんどの用途(通話・メール・SNS・動画視聴・ニュース閲覧など)は問題なく利用できます。
マイそくプレミアムの通常利用時の検証結果
利用内容 | 制限中の使用感 | 備考 |
---|---|---|
通話・LINE通話 | 〇問題なし | 発着信・ビデオ通話も問題なし |
メール・LINE送受信 | 〇通常通り使える | 画像・動画ともに送受信可能 |
キャッシュレス決済 | 〇問題なし | 問題なし |
ニュース閲覧 | 〇問題なし | ニュース画像や動画も問題なし |
ネットショッピング | △サイトによる | ファッション系通販サイトは画像表示が遅れることがある |
SNS閲覧(画像あり) | 〇問題なし | X(旧Twitter)・Instagramなど |
YouTube・Netflix(動画再生) | 〇問題なし | PCでのLIVE視聴は時々遅延 |
Spotify(音楽再生) | 〇問題なし | 全く問題なし |
まずは回線速度を計測してみました!
mineoの「マイそくプレミアム」は最大5Mbpsの通信速度ですが、今回の実測値は5.41Mbpsと、公称どおりの速度が出ていました。
アップロード速度は1.56Mbpsとやや控えめではあるものの、LINEでの写真・動画の共有や、複数枚の写真をメールで送る程度であれば問題なく利用できます。
アプリの更新も問題なく完了
ちょうどmineoアプリのアップデート通知があったため、実際に更新を試してみました。
今回の更新ファイルは約1.4MBと軽量なものでしたが、ダウンロードから反映まで特に待たされることもなく、スムーズに完了しました。
容量の大きい更新でも、アプリの更新はバックグラウンドで行えるため、この程度の通信速度があれば、「なかなか終わらない」と感じるようなことはあまりないと思います。
YouTubeも問題なく視聴できます(光回線とほぼ変わらず)
YouTubeの動画再生を、光回線に接続したスマートフォンとmineo+home 5Gで比較してみました。
結論として、スマートフォンでの視聴であれば、再生までの速度や画質に大きな差は感じられず、光回線とほぼ同じ感覚で動画やLIVE配信を楽しめます。
ただし、時間帯によっては再生開始までにやや待たされる場面もありました。
また、パソコンなどの大画面でLIVE配信を視聴した際は、画質がやや落ちる印象です。とはいえ、視聴に支障が出るほどではなく、実用的なレベルだと感じました。
Netflixの動画視聴も問題なし
Netflixで、シークバーを動かして再生位置を変えた際の遅延も確認しました。
回線が遅い場合によく起きる「バッファリング(いわゆるクルクル)」も発生せず、スムーズに再生されます。フリーズや画質の乱れも見られず、快適に視聴できました。
【注意点と対策】
3日で10GB超過時と平日昼間(12時〜13時)の速度制限について
mineoの「マイそくプレミアム」プランをhome 5Gで固定回線代わりに使う場合、注意すべき点は以下の2つです。
- 直近3日間で10GB以上の通信があった場合、混雑状況などにより速度が最大32kbpsに制限される
- 平日12時〜13時は最大200kbpsに制限される
とはいえ、「3日で10GBって何がどれくらいできるの?」「平日昼間の速度制限中は何ができるの?」といった不安を感じる方も多いと思います。
そこで今回は、mineo回線をhome 5Gに挿して実際に使用し、
- 10GBでどのくらいの通信ができるか
- 昼間の速度制限中に、どのようなことができるか
この2点を中心に検証してみました。
10GBってどのくらい?何がどれくらいできるのか検証
実際にマイネオのSIMカードをhome5Gに挿して使い、通信量の目安を確認してみました。
下記画像のとおり、YouTubeをHD画質(720p)で約2時間30分視聴し、ネットサーフィンを1時間ほど行ったところ、消費した通信量は約3.65GB。
この結果から、スマートフォンで1日1本の映画を視聴する程度であれば、3日で10GBの制限にかかる心配は少ないと判断できます。

通信速度制限時ってなにができる?
平日昼間(12時50分頃)、速度制限がかかる時間帯に実際の通信速度を計測してみました。
mineoの「マイそくプレミアム」では、この時間帯は最大200Kbpsに制限される仕様ですが、このときの実測値は、下り100Kbps・上り130Kbpsでした。

結論として、速度制限中にできることは、通話やメール、LINEの送受信、キャッシュレス決済など、通信量の少ない操作に限られます。
一方で、ニュースサイトやYouTube、SNSなどは読み込みに時間がかかり、表示されないことも多く、Spotifyでの音楽再生も途切れるなど、ストレスを感じる場面が目立ちました。
そのため、平日昼間に動画や音楽を利用したい場合は、速度制限のない時間帯にあらかじめダウンロードしておくのがおすすめです。
速度制限時に「できること/できないこと」一覧
利用内容 | 制限中の使用感 | 備考 |
---|---|---|
通話・LINE通話 | 〇問題なし | 発着信問題なし |
メール・LINE送受信 | 〇通常通り使える | 画像なしであればよりスムーズ |
キャッシュレス決済 | 〇問題なし | 多少読み込み遅めのときがある |
ニュース閲覧 | ×表示が遅くストレス | テキスト表示も時間がかかる |
SNS閲覧(画像あり) | ×表示が遅くストレス | X(旧Twitter)・Instagramなど |
YouTube・Netflix(動画再生) | ×ほぼ再生不可 | 再生も難しいレベル |
Spotify(音楽再生) | ×音飛び・停止が頻発 | オフライン再生推奨 |
平日昼間にインターネットをほぼ使わない生活スタイルの方には問題ないと思います。
しかし、昼間も安定した通信が必要な方や、家族で利用したり大容量の通信を利用したい方は、月額料金が1,000円程度高くなりますが、速度制限のないhome5G×楽天モバイルの組み合わせも検討すると良いと思います。
通信量や速度制限の有無はマイネオアプリで確認できます
日々のデータ通信量や、現在速度制限がかかっているかどうかは、mineo公式アプリで簡単に確認できます。
速度制限の有無は、mineoアプリを開いた直後のマイページ画面に表示される「現在の最大速度」で確認できます。
下記の画像では、赤丸でその位置を示しています。

また、過去3日間の通信量や、3カ月先までの消費状況の見通しは、アプリ内のデータ使用量メニューから確認可能です。mineoアプリを開いて以下の手順で確認することができなります。
日々のデータ通信量を確認する手順

mineoアプリは以下からダウンロードして、初回ログインには契約時に入力したeoIDとパスワードが必要です。
■mineoアプリのダウンロードは以下

マイそくプレミアムの通信速度制限時の回避策
マイそくプレミアムで速度制限がかかってしまったとき(昼12時〜13時、または3日間で10GB超過)、どうしても動画を見たい、ネット申し込みをしたいといった緊急時に困ることがあるかも知れません。
そんなときは、mineoの「24時間データ使い放題オプション」を使えば、198円で24時間、通常の高速通信が使えます。特に、3日で10GBを超えて翌日まるごと速度制限されるケースでは、その1日分をカバーできる対処法として有効です。
24時間データ使い放題の利用はアプリから簡単です。


なお、mineoにはもう一つ「パケットPlus(月額385円/1.5Mbpsで使い放題)」というオプションもありますが、マイそくプランとの併用はできません。実際に申し込みを試しましたが、下記画像のとおりエラーとなり利用不可でした。

そのため、home5G×マイそくプレミアムで速度制限を一時的に回避したい場合は、「24時間使い放題オプション」の利用が最も現実的な方法です。
home5G×マイネオならこんな便利な使い方も可能
一般的に、home5Gは「専用SIM」を利用するため、契約した自宅住所以外での使用は原則禁止されていまが、マイネオ回線を使えば、設置場所の縛りなくなり、home5Gを持ち運んで利用することができるのも利点です。
コンセントがあれば、どこでも自分専用のネット環境を構築できるため、旅行や出先でもプライベート回線として、便利に活用することができます。
車内のネット回線として利用する
カーインバーター(車のシガーソケットに差す電源変換器)があれば、home5Gを車内でも使うことができます。
帰省時やキャンプ、車中泊でも、自宅と同じようにWiFiが使えるのは非常に便利です。

home5Gの電源は「100V・最大22W~25W」なので、家庭用コンセント(100V)に対応した、60W以上のインバーターを選べばOKです。
※home5Gの電源仕様と消費電力は各公式サイトで確認いたしました。(HR01/HR02)
筆者は、Amazonで購入したPiSFAU MT-MX150(約2,200円)を数年利用していますが、現在も問題なく利用できています。しかし、タイプCに対応していなのでスマートフォンが充電できないところに不便を感じております。
これから買うなら、タイプCに対応していて評価のよい「BESTEK BT6500-BK(約2,600円)」など、仕様と予算にあわせて選ぶと良いと思います。
カフェや図書館などで自分専用WiFiとして使う
※公共施設でご利用の際は、お店のルールや混雑状況に配慮しましょう。

電源があるカフェや図書館などでは、home5Gを設置して、自分専用のWiFiとして使うこともできます。公共WiFiに比べて通信が安定しており、セキュリティ面でも安心です。
作業や動画視聴も快適に行えるため、外出先でも安心してネットを使いたい方にとっては、大きなメリットです。
筆者の場合はこのようにhome5Gを外出時にも活用していますが、他にも活用アイデアがあれば最下部のコメント欄で教えていただけると嬉しいです。
「まとめ」mineo(マイそくプレミアム)でhome5Gで固定回線してみた感想
筆者がmineo契約時に間違えそうになったことや、設定時にわかりづらかった点なども考慮して、読者がミスをしないように注意点を追記しながら執筆いたしました。
本稿のなかで疑問点や分かりづらい点などあれば、下記コメント欄かこちらのお問い合わせまでお気軽にご連絡いただけたら嬉しいです。
実際に使用した感想は、「普段使いなら問題なく利用できる」ということです。
この方法が、固定回線として利用するうえで心配だった点は、最大ダウンロード速度が5Mbpsという回線速度と3日10GB超過した場合の速度制限です。
実際の回線速度について
しかし、回線速度については、思っていた以上にサクサク利用できるというのが正直な感想です。一人暮らしで、仕事から帰って映画を観たり、漫画・SNS・ネットサーフィンをしたりという日常的な使い方であれば十分実用的です。
速度制限の不安は?
平日昼(12〜13時)や、3日で10GBを超えた場合の速度制限が気になる方もいると思いますが、週末の土日は制限がかからないし、万が一超過した場合の速度制限も翌日の1日だけ。
どうしても回線速度が必要な場合は198円で24時間データ使い放題オプションを追加することでカバーできることもわかったので、大した問題ではないのかな?という印象です。
月額2,200円でこの安定感なら、普段は仕事で日中ネットを使わず、夜や休日にゆっくり使いたいという方にとっては、非常に満足度のたかいと思います。
ご覧いただきありがとうございます!ぜひご感想やご質問をお寄せください。