年中、季節や天気に問わず、降り注ぐ紫外線。
特にテニスやゴルフ、マラソンを趣味とされている方や、外出がおおい方などは日焼け止めだけでは対策がむつかしため、飲む日焼け止めの必要性を感じている方もおおいと思います。
でも、飲む日焼け止めって色んなメーカーから発売されていて、どれがいいのかわからない。
どの成分が効果が期待できるの?なんて悩みもおおいのではないでしょうか。
今回は、飲む日焼け止めの種類をはじめ、効果や飲み方についてサプリメントメーカーからの視点で解説させていただきます。
この記事を読み終える頃には、自分にピッタリな飲む日焼け止めが選べるようになっていると思いますので参考にして頂けたらと思います。
飲む日焼け止めの種類がたくさんすぎる!違いはなんなの?

飲む日焼け止めの主成分は抗酸化サポート成分といわれるものとなっております。
主に、シトラスエキスとローズマリーエキスが混合されたニュートロックスサンや、シダ植物から抽出されたファーンブロック。
その他には、鮭やイクラなどから抽出されたアスタキサンチンや、最近では樹皮から抽出されたフラバンジェノールなんて成分もあります。
飲む日焼け止めの違いは主成分と商品コンセプトの違いです。
それは、各メーカーの商品コンセプトに違いがあるからです。

例えば、飲む日焼け止めとして美容皮膚科などでも販売しているヘリオケアや、ノーブ、薬局など市販で販売しているロート製薬のヘリオホワイトに関しては、日焼け後の炎症の抑制をサポートするというコンセプトで開発された飲む日焼け止めです。
そのため、ファーンブロック(2 という成分のみを配合して販売しております。
インナーパラソルやホワイトヴェールなんかも主成分はニュートロックスサン(1 となり、同じコンセプトと思います。
どれも飲む日焼け止めとして人気で、おおくの雑誌や芸能人の方に日差しが気になる方へおすすめの飲む日焼け止めとして紹介されている素晴らしい製品です。
ホワイタスプラスは日差し+白さに着目したコンセプト

では、弊社のホワイタスプラスはどのようなコンセプトかというと日差しや糖化にも着目した白さへアプローチするというコンセプトです。
日差しだけでなく、糖や酸化した食べ物の摂り過ぎによる老け見えにも着目した内容となっています。
そのため、主成分はアスタキサンチンとなり、白さや糖化にアプローチするための成分も配合しております。
日頃の日差しも気になるけど、白さやドンヨリ感も気になる!って方のために開発されています。

飲む日焼け止めって、たくさんの種類がありますが、日差しのみを防ぎたいのか、そのほかも含めて予防していきたいのか、目的にあわせて選ぶと自身にピッタリな製品を選ぶことができると思います。
効果的な選び方は目的に合う主成分の配合量をかならず確認すること
サプリメントの殆どの製品は、成分をどのくらい飲めば優位性を示したというデータを基に配合基準を決定しています。
例えば・・・
ファーンブロックであれば1日390mg以上
※体重1kgに対してファーンブロック7.5mgで算出
※日本人の女性平均体重52㎏で算出
ニュートロックスサンであれば1日100mg~250mg
アスタキサンチンであれば1日4mg~
という感じですね。
日差しや美容にアプローチするためには、これらの成分が上記の基準をしっかり満たしたものなのか。

しっかり確認してから選ぶようにすると間違いございません。
日焼け止めの効果として即効性は期待できないしするものではない
飲む日焼け止めと呼ばれていることから、飲んですぐに日焼け止めになると勘違いする方もおおいかも知れません。
よく「海に行って飲む日焼け止めを飲んだから焼けなかった!」なんて即効性の効果があったように書いているブログもみかけますが、正直それは疑問を感じます。
飲む日焼け止めと呼ばれているものの、正式には日焼け後のダメージが残らないように内側からアプローチして予防するという目的で使用するものだからです。

現に、米国皮膚科学会(AAD)は、飲む日焼け止めが紫外線から肌を保護するレベルはSPF30の日焼け止めと比べるとかなり低いことも示唆されています。
紫外線を防ぐためには、サングラスや日傘・長袖など肌を保護して日に当たらないようにし、SPF30の日焼け止めを塗ることがもっとも信頼できる紫外線を防ぐ方法だとされています。(3
そのため、紫外線を防ぐためには、必ず塗る日焼け止めと併用して使うようにしましょう。
あくまで飲む日焼け止めは将来の美しさに向けての予防として使う
飲む日焼け止めの正しい使い方は、食事では補うことが難しい抗酸化食品を補給することで期待できるインナーケアです。
2018年に発表されている研究論文(4では、ポリフェノールやカロテノイド、ビタミンを栄養補助食品として補給することは、老化の症状や光老化の予防や対策に役立つ可能性があるということが示されています。(4
飲む日焼け止めのおおくは、ポリフェノールやカロテノイドを含む原料が使用されていることから、紫外線ダメージの予防や、なかからの美容ケアとして使うことが本来の正しい使い方といえます。
飲む日焼け止めの飲み方・飲む適切なタイミングはいつでも構わない
飲む日焼け止めの飲み方は、いつ飲んでも構わないというのが答えです。
そもそもサプリメントは医薬品ではないのでどのタイミングで何錠飲んでくださいと指定ができないのもありますし、飲むタイミングを指定したところで効果に差が出ないからです。
といってもせっかく飲む日焼け止めを飲むなら、できるだけ効果が最大に出そうなタイミングで飲みたいもの。
しいて言うのなら、外に出る日だけ飲む場合、出かける30分前には飲んでおくとよいでしょう。
これは、口から摂取したものが吸収され体内で働き始めるのにおよそ30分かかるためです。酔い止めは車に乗る30分前に飲んでおいてくださいねという理屈と同じです。
飲むタイミングよりも大切なのは「続けること」
もっとも飲む日焼け止めがしっかり働いてくれる飲み方は「毎日続けること」です。飲む日焼け止めに含まれる抗酸化物質を飲み続けることで、日光に対する抵抗力が上がったという研究報告もあります。(5

これは、飲み続けることで身体のなかの抗酸化成分が満たされ、紫外線ダメージから守る働きがたかくなったことが想定されます。
このことから、飲む日焼け止めを出かけるときにだけ飲むのではなく、日頃のケアとして毎日飲み続けるのがもっとも良い方法であると言えます。
特に酸化ストレスを引き起こしやすい生活習慣の方に役立つ
飲む日焼け止めは、外での仕事やレジャーがおおい方や酸化ストレスを引き起こしやすい生活習慣の方に役立つ可能性があります。
酸化ストレスとは、体内の抗酸化作用より酸化のほうが強く、体内バランス乱れた状態のこと。(6この状態が続くと老化の進行がはやく、シミやしわの目立ちの原因といわれています。
酸化ストレスを引き起こしやすい生活習慣とは
・外でのお仕事やレジャーがおおい方
肌を服でおおい、日焼け止めクリームをしても紫外線は360℃から降り注ぐため、やはり完ぺきに防御するには難しいところ。防ぎきれないダメージを飲む日焼け止めの抗酸化作用でなかから美しさをサポートすることに活用しましょう。
・過度な運動や睡眠不足が続く方
過度な筋トレや運動、睡眠不足も活性酸素を産生する原因です。抗酸化成分と補給し、適度にからだを休めることを取り入れ、早めの睡眠を心がけることが大切です。
・年齢を重ねて老化の進行が気になる方
体内の抗酸化作用は30代を目安に減少していくと言われています。より食事バランスにきをつけて、抗酸化成分を補給してあげることが大切です。
そのほかにも、お酒やたばこも活性酸素を産生する原因となり、酸化ストレスを引き起こすといわれております。
日頃の食事のバランスや睡眠・運動などの生活習慣の自己管理にも気をつけたうえで、飲む日焼け止めなど栄養補助食品で抗酸化成分の補給することで美しさを維持することに役立ちます。
妊娠中の方は飲まないほうがよい(必要ない)
妊娠中はホルモンバランスの関係から、急にシミや色素沈着が目立つようになります。そのため、紫外線がいつも以上に気になり、飲む日焼け止めも検討する方もおおいと思います。
妊娠中のシミや色素沈着は、出産後の時間の経過とともに目立たなくなっていくため、飲む日焼け止めを服用する必要はありません。
それに、飲む日焼け止めなど栄養補助食品に含まれる成分を妊娠中や授乳中に飲み続けた研究を行うことが難しく安全性を立証できないが現状です。これは子供への摂取も同様です。
総括:飲む日焼け止めの使い方を間違えないこと
飲む日焼け止めは日焼けを防止するものではなく、外部要因でうけたダメージによって過剰に産生する活性酸素の対策として活用するものです。
光老化を対策するためには、外出時には日焼け止めを使用し、肌の露出を控えて紫外線に浴びないように日陰を活用すること。
そのうえで、飲む日焼け止めを利用することが美しさを目指すために最適な活用方法といえます。
参考文献
(1 Vincenzo Nobile,Angela Michelotti, Enza Cestone, Nuria Caturla, Julian Castillo,(2016年) “Skin photoprotective and antiageing effects of a combination of rosemary (Rosmarinus officinalis) and grapefruit (Citrus paradisi) polyphenols,” Food Nutr Res.,60,31871
(2 Gonzalez S1, Gilaberte Y, Philips N, Juarranz A.(2011年) “Fernblock, a nutriceutical with photoprotective properties and potential preventive agent for skin photoaging and photoinduced skin cancers.,” Int J Mol Sci,12,8466~75
(3 米国学会短信.(2014年) “飲む日焼け止め、AADの見解【米国皮膚科学会】“
(4 Perez-Sanchez A, Barrajon-Catalan E, Herranz-Lopez M, Micol V.(2018) “Nutraceuticals for Skin Care: A Comprehensive Review of Human Clinical Studies.,” Nutrients,10(4)
(5 Dr. Sergio Schalka.(2014) “The benefits of using a compound containing Polypodium leucotomos extract for reducing erythema and pigmentation resulting from ultraviolet radiati,” Surg Cosmet Dermatol,6(4),344-8.